2020年の小学校でのプログラミングでの必修化に伴い、プログラミング教育というワードに触れる機会が増える中、「自分の子供にとって本当に必要なのか？」と疑問に思う親御さんも多いことでしょう。例えば、遊びや友達との時間も大切にしたい中で、新しい学びを取り入れるのは難しいと感じるかもしれません。しかし、プログラミング教育は、単なるプログラミング技術の習得だけでなく、子供の発達においてさまざまな効果をもたらします。この記事では、具体的な例を交えながら、小学生向けプログラミング教育の価値と効果について詳しく解説します。
プログラミング教育を小学校から学ばせることって、どんな意味があるのかな？
プログラミング教育で身につく5つの力
①問題解決能力の向上
例えば、子供がおもちゃの組み立てキットに取り組む場面を想像してみてください。パーツが細かく、説明書を見ながら一つ一つ組み立てる作業は、集中力と問題解決能力を養います。プログラミング教育も同様で、子供は論理的に考え、ステップバイステップで問題を解決する力を身につけます。
プログラミング教育の現場でよく使用されている「Scratch」というプログラミング言語は、ブロックを組み合わせてプログラムを作ることができ、特に小学生に適しています。子供が自分のゲームやアニメーションを作る過程で、「このキャラクターがここで動くにはどうすればいいのか？」と考えることで、論理的思考力が養われます。
プロバードで使用しているLEGO SPIKEキットでも、Scratchをベースに開発されたプログラミング言語を使用しています。
②創造力と表現力の育成
子供が自由に絵を描く時間を楽しんでいる場面を思い浮かべてみてください。何もない紙に、自分の思い描いた世界を描き出すその過程は、創造力を豊かにします。プログラミングにも、子供が自分のアイデアを形にするツールとして同様の効果があると言われています。
例えば、ロボットキットを使ったプログラミングでは、子供は自分の想像力を駆使して、ロボットを動かすプログラムを作ります。「障害物を避けて進むロボット」や「光を追いかけるロボット」など、アイデア次第で無限の可能性が広がります。思い描いたロボットを生み出すために、手元にある材料をどのように組み合わせ、そしてそれを実際に動かすためにどうのようなプログラムを作成すればよいのかを考える過程を通じて、創造力と表現力が養われるのです。
3. コミュニケーション能力の強化
子供が友達と一緒に遊んでいる場面を思い浮かべてみましょう。ルールを決めたり、役割分担をしたりする中で、コミュニケーション能力が育まれます。プログラミング教育でも、チームでプロジェクトに取り組むことが多く、同様の効果があります。
プログラミング教室では、子供たちがチームを組んで一つのプロジェクトに取り組むことが一般的です。例えば、クラス全員で一つの大きなゲームを作る際には、「ここは僕が担当するね」「ここは君がやってね」といった具合に役割を分担したり、わからない問題が出てきたときには、チームメンバーと協力して話し合いを経て作り上げます。このプロセスを通じて、自然とコミュニケーション能力が向上します。
4. 自己肯定感の向上
子供が何かに成功して親に褒められるとき、その達成感と喜びは大きなものです。プログラミング教育では、自分が作り上げたプログラムが実際に動く瞬間、その達成感は非常に大きなものになります。
例えば、子供が自分で作ったロボットを家族や友達に披露する場面を想像してください。「このロボットは僕が作ったんだよ！」と言いながら説明することで、自分の努力と成果を認識し、自己肯定感が高まります。また、教室内での発表会などを通じて、自分の作品が他者に認められる経験を積むことができます。
5. 継続的な学習意欲の醸成
子供が一つのことに夢中になって取り組む姿を見たことがあるでしょう。それには、小さな成功体験の積み重ねが大事です。プログラミング教育も同様で、プログラムが正しく動いたり、新しい技術を習得したりするたびに、子供は成長を実感し、学習意欲が高まります。
例えば、プログラミング教室で最初に簡単なロボットを作成し、その後段階的に難易度を上げていくカリキュラムを想像してください。初めての成功体験を積むことで、「もっと難しいことに挑戦したい」「次はこんなロボットを作ってみたい！」という意欲が生まれ、継続的な学習が促進されます。
小学生向けプログラミング教育には、こんなにいろんな効果があるんだね！
小学生向けプログラミング教育のまとめ
小学生向けのプログラミング教育は、プログラミング技術の習得にとどまらず、問題解決能力や創造力、コミュニケーション能力、自己肯定感、そして継続的な学習意欲など、子供の成長に必要なさまざまなスキルを育てる効果があると考えられています。
プログラミング教育を通じて、子供が挑戦し、学び、成長する姿を見守ることは、親にとっても喜びとなるでしょう。この記事を通じて、お子様に適した教育を選ぶ際の、一助となれば幸いです。
参考文献
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