はじめに
「何度言ったらわかるの!」は、もう卒業

「早く着替えてって言ったよね?」
「宿題やったの!?また忘れてる…」
「なんで話を聞いてくれないの?」
毎日のように繰り返される親のモヤモヤ…。
でも、ちょっと待ってください。実はその“聞かない行動”には、子どもなりの理由がちゃんとあるのです。
この記事では、小学生が「話を聞かない」背景にある脳の発達の特性をひもときながら、親が伝え方を工夫するだけで子どもの反応が変わるコツをご紹介します。

子どもって“聞かない”んじゃなくて、“聞けない”ことも多いんだよ。脳のしくみを知ると、伝え方も変えられるよ!
小学生が話を聞かないのは“脳の成長途中”だから
まず大前提として、小学生の脳は「大人のように働かない」ことを知っておくことが大切です。
1. 前頭前野が未熟=注意をコントロールしづらい

小学生は、脳の中でも「考える・判断する・集中する」などを司る【前頭前野】がまだ発達段階です。
そのため、
- 話の途中で他のことが気になる
- 長い話を聞き続けられない
- 注意を切り替えられない
といった行動が自然と起こってしまいます。
つまり、「話を聞かない」のではなく、「聞き続ける力が育っていない」のです。
2. 聴覚処理より“視覚”が優位
小学生は、まだ耳からの情報を整理して理解する力(聴覚処理能力)が不安定です。
一方、視覚情報(目で見たもの)は入りやすいため、
- 長々と話す
- 注意やお願いを言葉だけで伝える
といった方法では、聞き流されてしまうことが多いのです。
3. “今”しか見えない脳の仕組み

脳科学的にも、小学生の子どもは「目の前のことに集中しやすく、先の見通しが苦手」な傾向があります。
たとえば、
- ゲームをしていたら、お風呂のことなんて頭にない
- 本を読んでいたら、「今やってるから後で」で精一杯
という状態に。
これは、まだ時間感覚や切り替え力が育っていないからこそ起こる自然なことなのです。
親の伝え方次第で、子どもは変わる!
ここからは、こうした脳の特性を踏まえた「親の伝え方のコツ」をご紹介します。
1. 「ながら伝え」をやめて、“目を見る”ことから

多くの家庭でやりがちなのが、「料理をしながら」「洗濯物をたたみながら」の注意や指示。
しかし、これでは子どもに伝わりません。
✅ コツ
- 声をかける前に「目線を合わせる」
- 軽く肩をトントンと触れる
- 「話してもいい?」とワンクッション置く
これだけでも、伝わる確率がぐっと高くなります。
2. 1回の指示は“1つまで”

「早くお風呂入って、パジャマ着て、髪も乾かしてから宿題ね!」
…これでは、ほぼ伝わりません。
✅ コツ
- 「まずはお風呂だね」
- 終わったら「次はパジャマ着よう」
というように、1つずつ区切って指示を出すと、子どもも混乱せずに動けます。
3. 抽象的な言葉より、“具体的な行動”で

「ちゃんとして!」や「早くやって!」は、子どもにとっては何をどうすればいいのか不明確です。
✅ NGな例
- 「いい加減にして」
- 「もうちゃんとやってよ!」
✅ OKな例
- 「ランドセルをリビングに置かずに、部屋に戻してね」
- 「ご飯の前に手を洗おう」
具体的な行動を言葉にすることで、子どもは理解・実行しやすくなります。
4. “視覚化”で理解をサポート!

子どもの脳は、目で見える情報が理解しやすいという特性があります。
✅ 実践例
- ホワイトボードに「帰宅後のやることリスト」
- 宿題の手順を紙に書いて貼る
- 終わったら自分でチェックできる表を作る
文字が読めない子でも、イラストや写真を使えば伝わります。
5. “問いかけ”で考える力を育てる
命令口調よりも、「問いかけ」のほうが、子どもは自分で考えて動きやすくなります。
✅ 実践例
- 「次は何をすればよかったかな?」
- 「お母さんに何をお願いされたんだっけ?」
- 「どうすれば明日準備バッチリかな?」
これにより、記憶の定着・段取り力・思考力が育ちます。
6. 「叱る前に環境を整える」ことも大切

たとえば、
- リビングにテレビがつけっぱなし
- 宿題スペースにおもちゃがある
などは、脳が“集中”モードに入れない原因になります。
✅ 環境面の工夫
- 宿題を始める前にテレビは消す
- 誘惑の少ない静かな場所で取り組む
- タイマーで“時間を区切る”と集中しやすい

伝え方を変えるだけで、子どもの“できない”が“できる!”に変わることって、本当にたくさんあるよ!
小学生に伝わりやすい“魔法の声かけ”5選
- 「終わったら教えてね、待ってるよ」
- 「〇〇する準備できたら声かけて」
- 「どうしたらうまくいくかな?」
- 「ここまではできたね、次は何する?」
- 「今日もがんばったね、ありがとう」
✅ ポイントは、
強制よりも“共感と確認”のスタンスで伝えること。
まとめ:子どもが“聞ける脳”になるように、親が整える
「話を聞かない=反抗的」と思ってしまいがちですが、
実はそれは、発達の特性と親の伝え方の“すれ違い”によって起きていることがほとんど。
子どもを変える前に、まずは大人が伝え方をちょっと変えるだけで、
子どもの反応は驚くほど変わっていきます。

“伝わる言葉”を選ぶって、子育てのカギだよね。今日からひとつだけでも変えてみよう!
参考文献
・「夢中」が脳を育てる一番の原動力 年齢に応じた働きかけを 脳医学者・瀧靖之さん-朝日新聞-
・はじめてママ&パパのしつけと育脳 -主婦の友社 成田 奈緒子 監修-

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