夢中に遊ぶことで学ぶ力が身につく!?

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2022年12月04日

よく遊ぶ子ほど、学ぶ力が高い!?そんな研究結果が最近になって出てきています。
ではどんな”遊び”をすることが”学び”に繋がっていくのでしょうか。
今回の記事では、幼少期の”遊び”と”学ぶ力”の関係について、考えていきたいと思います。

遊び込む経験が学びに向かう力に繋がる

2016年にベネッセ総合教育研究所が、全国の幼稚園・保育園などに通う保護者2,266人に対して行った調査から、”遊び込む経験”が多いほうが、”学びに向かう力”が高い傾向が見られることがわかりました。

遊び込む経験とは、子どもが主体的に遊びに入り込むような経験のことを言います。
例えば、「遊びに自分なりの工夫を加える」「先生に頼らずに製作する」「挑戦的な活動に取り組む」「好きなことや得意なことをいかして遊ぶ」「自由に好きな遊びをする」

学びに向かう力とは、好奇心・協調性・自己統制・自己主張・がんばる力などに関係する力であり、幼児教育で育みたい資質・能力の一つとして位置づけられています。

ベネッセ総合研究所-幼稚園や保育園で“遊び込む経験”が多いほうが「学びに向かう力」が高い

遊び込む経験は、夢中になって自分で考える、そして最後までやり遂げることから生まれてきます。この経験を通じて、もっと楽しくしたい!もっとうまくなりたい!という気持ちが生まれ、向上心や新しいことへの好奇心に繋がり、学びに向かう力にもつながってくるのだと思います。

遊び込む経験から生まれてくるやりたい気持ちを、「内発的動機づけ」とも言います。
反対に、外部から与えられる報酬によっておこる、やりたい気持ちは「外発的動機づけ」と言います。

この2つはどちらも、動機を生み出すきっかけになるものですが、この理論を提唱したアメリカの心理学者であるデジによると「人は金銭などの外部の報酬によって促される「外発的動機づけ」より、その人の内側から行動が促される「内発的動機づけ」の方が高いパフォーマンスを持続的に生み出すことができる」そうです。

トリー
トリー

僕が子どもの頃は、土を夢中で掘っていたのを思い出したよ~!

遊び込む経験に大切な3つのポイント

では、子どもの学ぶ力を育むためには、どのように遊び込む経験をしてもらうのがいいのでしょうか?
遊び込む経験に大切なポイントはどんなところなのでしょう?

ポイント① 子どものやりたい!に対して受容的な環境

1つ目は、遊び込む経験を生み出す環境についてです。

先ほどのベネッセの調査では、環境として以下の2点が上がっていました。

・園で自由に遊べる場所、遊具や素材がある

・先生が子どもの「やりたい」気持ちを尊重しているなど、受容的に関わっている

ベネッセ総合研究所-幼稚園や保育園で“遊び込む経験”が多いほうが「学びに向かう力」が高い

このような環境が整っている子どもは、他の子どもと比べて、遊び込む経験を多く積むことができるようです。

子どもの興味や関心を引き出すものや場所、また新しいものに触れる機会を与えてあげたり、そしてそこに触れたいと思う子どもの気持ちを、どこまで受容できるかがポイントなようです!

ポイント② 友達との”協同的な活動”

2つ目は、どのように経験するかに関するポイントです。

遊び込む経験をただ一人で黙々とすることよりも、”友達”と”協同的な活動”を行うことで、学ぶ力が育まれるということもわかってきています。

協同的な活動とは

「学級全体で共通の目的を持って活動することや、仲間と役割を分担したり協力したりして目的に向かって活動する」ことを指します。

保木井啓史|幼児の協同的な活動はどのように成立しているか

ただ単に、目的無く遊ぶのではなく、「こうしよう!」「こんなのを作ろう!」ということを、人と話し合いながら、考えて進めていくことがポイントになるようです!

ポイント③ 保護者が子どもの成長を実感していること

3つ目は、保護者の方に関するポイントです。

保護者の方が子どもの成長を実感すればするほど、子どもの行動を容認する傾向があるようで、これによって、遊び込む経験を増やす要因にもつながるようです。

成長があるからこそ、次へのトライを許容でき、次へのトライがあるからこそ成長が生まれます。このプラスの流れが生まれると良いようです。

トリー
トリー

遊び込む経験の大事なポイントをまとめておくよ!

1.子どものやりたい!に対して受容的な環境

2.友達との”協同的な活動”

3.保護者が子どもの成長を実感していること

夢中で体験したことは記憶に残る

皆さんは子供の頃に何かに夢中になったことはありますか?

あったとしたら、それはどんなときに、どんなものに夢中になりましたか?
そのときには、誰と一緒にそれをしていましたか?
今でも、思い出そうと目を閉じてみると、蘇る記憶はあるのではないでしょうか。

楽しかった思い出や記憶があることは、苦しいことに出会った時の、心の支えにもなるものです。
今を”全力で遊ぶ”ことは、幼少期に関わらず大人になっても大事なことなのかもしれませんね。


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(参考)
01_ベネッセ総合研究所|幼稚園や保育園で“遊び込む経験”が多いほうが「学びに向かう力」が高い
02_識学|「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」とは?
03_BizReach withHR|動機付けとは?やる気を高める理論を知ってビジネスシーンに活用しよう

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