「勉強しろ」は逆効果!心理的リアクタンスと学習をサポートする効果的な方法

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2024年07月22日
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「〇〇しろ!」と言われると、かえって反発したくなることはありませんか?

これは、心理学で「心理的リアクタンス」と呼ばれる現象です。特に子供に対して、「勉強しろ!」と勉強を強制するとこのリアクタンスが強く働き、逆効果となることが多いです。
本記事では、心理的リアクタンスの理解と共に、親が子供の勉強を効果的にサポートするための具体的な方法について解説します。

トリー
トリー

「勉強しなさい!」って言われると、なぜかやる気がなくなっちゃうんだよね。

心理的リアクタンスとは?

心理的リアクタンスは、誰かに行動を制限されたり、強制されたりすると、その行動を取りたくなくなるという心理的な反応です。特に自由を奪われる感覚が強いほど、このリアクタンスは強く働きます。例えば、親が「勉強しなさい」と強く言うと、子供はその指示に対して反発し、「勉強なんてしたくない」と感じるようになります。
昔話の鶴の恩返しでもありますが、「絶対に覗かないでくださいね」と言われると、人の心理は、その逆の行動をしたくなってしまうのです。

reactance (リアクタンス)は、誘導抵抗、感応抵抗

リアクタンス -weblioー

この現象は、特に成長期の子供に顕著に現れます。
子供たちは自分の意思で行動することで自己効力感を感じ、自立心を育てています。そのため、親からの強制はその過程を阻害することになりかねません。

「勉強しろ」がもたらす悪影響

親としては、ついつい言ってしまいがちな「勉強しなさい!」というフレーズですが、この言葉を言い続けることには、どのようなリスクがあるのでしょうか。

  1. 子供からの反抗
    子供たちは自分の選択で行動したいという強い欲求があります。
    「勉強しなさい」と命令されると、自分の自由が奪われたと感じ、反発することがあります。
  2. 内発的動機づけの低下
    勉強を強制されると、子供は勉強を自発的に楽しむことが難しくなります。内発的動機づけが低下し、勉強そのものに対する興味が薄れてしまうのです。
  3. 親子関係の悪化
    頻繁に「勉強しなさい」と言われると、親子関係が緊張し、対立が生じることがあります。これが学習意欲にさらなる悪影響を与える可能性があります。

効果的な学習サポートの方法

では、「勉強しなさい!」ではなく、どのような働きかけによって、勉強への意欲を高め、家庭での学習を促すことができるでしょうか。

1. 自律性を尊重する

まず。子供に自分で選択する余地を与えることが重要です。
例えば、勉強の内容やスケジュールを自分で決めさせると、子供は自分の学習に対して責任を持つようになります。また、選択肢を与えることで、子供は自分の意思で行動していると感じることができ、内発的動機づけが高まります。

2. ポジティブなフィードバック

子供の努力や進歩を認め、ポジティブなフィードバックを与えることが大切です。
例えば、テストで良い成績を取ったときはもちろん、勉強に集中して取り組んでいる、努力の過程を褒めることで、子供の自己効力感が高まり、学習に対するポジティブな態度を育むことができます。

3. 学習環境の整備

勉強に集中できる環境を整えることも効果的です。
静かで落ち着いた場所を提供し、適切な学習道具を揃えることで、子供は勉強に取り組みやすくなります。また、同じ空間で、一緒になって勉強や読書をするなど、静かな空間で集中する習慣を意図的に作ることも効果的です。

参考記事:宿題や勉強がはかどる!子供の学習環境を整える3つのポイント

4. モデルの提供

親自身が学習に対してポジティブな態度や積極的な姿勢を示すことが、子供にとって良い影響を与えます。
親が読書や学習を楽しんでいる姿を見せると、子供も興味を持ち、学んだことや発見したことを一緒に話し合うことを通じて、子供は学ぶ楽しさを感じることができます。

5. 一緒に学ぶ

子供と一緒に学ぶ時間を持つことも効果的です。
親が子供の学習に関心を持ち、共に取り組むことで、子供は学ぶことが楽しいと感じるようになります。また、一緒に学ぶことで、親子のコミュニケーションが深まり、学習に対する抵抗感が減ることも期待できます。

まとめ

「勉強しなさい!」と強制することは、子供の学習意欲を低下させることがあります。
心理的リアクタンスを避けるためには、子供の自律性を尊重し、ポジティブなフィードバックを与えることが重要です。それ以外にも、学習環境を整えたり、親自身が学習の見本となり学ぶ楽しさを背中で見せたり、親子で一緒に学ぶ時間を持つことで、子供の学習意欲を高めることができます。

親としては、子供が自発的に学びたいと思えるようなサポートを心がけることが大切です。
子供の気持ちに寄り添いながら、共に成長していく姿勢が、最終的には子供の学習意欲を高める最良の方法です。

トリー
トリー

「勉強しなさい!」って言われると逆にやりたくなくなっちゃうけど、一緒に勉強したり、ほめてもらえると、やる気が出るよね!

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