子どもの主体性がみるみる伸びる!3つのポイント!

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2022年11月07日

主体性が求められる背景

社会人の研修などを企業様で実施させていただく中で、主体性や自主性については、これまで以上に重要な能力となってきていると感じています。実際、2006年に経済産業省が提唱した「社会人基礎力」の中でも、「前に踏み出す力(アクション)」の能力要素のひとつとして説明されています。

人生100年時代の社会人基礎力-経済産業省

また、少し古い情報にはなりますが、経団連が実施した2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果によると、選考にあたって特に重視した点の中で、1位のコミュニケーション能力に続き、主体性が2位になっています。

「コミュニケーション能力」が第 1 位(16 年連続)、「主体性」が第2位(10
年連続)となった。「チャレンジ精神」は、前年に比べて 2.8 ポイント低下した
ものの、3年連続で第3位となった。

2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果-一般社団法人 日本経済団体連合会

主体性を伸ばすために

主体性が求められる中で、教育として、どのようなことがあれば子どもの主体性を伸ばしていくことができるんでしょうか。

「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」の著者でもあり、現役保育師でもある堀田はるなさんは、このように言っておられます。

主体性のない子どもは、「自分で決める力」が弱い傾向にあります。
「服をどれにするか」「外食先のメニューはなにがいいか」など、ささいなことで良いので、「どうする?」と子どもに聞きましょう。
自分で決める練習を積み重ねることがポイントです。

主体性を育む教育と接し方|子どもの行動のプロセスを評価しよう

自分で決めるためには、子どもに聞くことも大切ですし、その考えを尊重することも大切です。でも、聞いてもなかなか自分では決められないというお子様と多いと思います。
その中で、どのような声掛けや行動をすることで、子どもの行動を引き出し、主体性を伸ばすことができるのでしょうか。

トリー
トリー

子どもたちにもっと主体的になってもらうには、どのような声掛けや行動が大切なんだろう?

主体性を伸ばす3つのポイント

1.相手の問題ではなく共通の問題にする

子どものことになると、ついつい言い過ぎてしまうのは、子どもに問題があると思い込んでしまったり、または自分の教育が悪いのかと、自分だけの問題と思いこんでしまうから。

例えば、子どもが朝に弱く、学校に間に合わないことが続いているときに、「遅刻しないようにしなさい!」と一方的に言っていても、なかなか改善はされないかもしれません。

そのときに、例えば「最近遅刻が増えてきているけど、どうしたらいいかな?何かいい考えはある?」と尋ねてみるのはいかがでしょうか。

どちらか一方の問題ではなく、お互いにとって”遅刻”という問題があることを話したうえで、一緒に解決策を考えていこうというスタンスをとると、子どもにとっても、責められるのではなく一緒に解決しようと考えてくれているという思いになり、物事を前向きに解決に向けて取り組もうとすることがあります。

2.主導権は相手にある

主体性のポイントは、主導権は親にはなく、子どもにあるという事です。

親からの強制ではなく、子どもがあくまで主導権を持っており、決めることを待つことが大事です。

「塾に行きなさい!」と強制してしまうと、子どもにとっては選択肢が残らず、主体性を育てることに繋がりません。「~しなさい!」という強制の表現を、「~してくれたら嬉しんだけど」と表現を少し柔らかい形にするだけでも、子どもにとって”やらされた感”がなくなり、お母さんやお父さんが喜んでくれることを、やると決めて取り組んだということに繋がります。

3.自分の気持ちだけを伝える

何かを子どもに注意するときには、行動を指示してしまいがちです。

「これはしちゃだめ!」「あれをしなさい!」という、こちらからの押し付けになると、子どもは言われたことをするかしないかという基準になってしまい、自分はどうしたいのか、どうしたらよかったのかと考える習慣がつかなくなってしまいます。

そんな時に役立つのがアイ(I)メッセージと呼ばれるものです。

アイメッセージ法は臨床心理士のトーマス・ゴードン(Thomas Gordon)によって提唱された手法です。
ーーーーーーーーーーー中略ーーーーーーーーーーー
「〇〇してほしい!」と相手の行動まで制限をせず、あくまで判断をゆだねている点で相手を尊重したコミュニケーションとなります。

アイメッセージとは?意味と使い方,ユーメッセージとの違い-Direct Communication

例えば「家を片付けなさい!」と言うのではなく、「床に物が落ちていたら、家が汚くなって悲しい!」というように、自分の気持ちを伝えるようにすると、嫌な気持ちにさせないために自分には何ができるだろうと、子どもが考えるきっかけに繋がります。

アイメッセージでの主語は”私”であり、相手の行動を決めつけるものではなく、あくまで”私”がこう思うという気持ちや感情を伝えるだけです。こうすることで、判断は相手に任せることができます。

主体性を育む3つのポイントまとめ

最後に3つのポイントをまとめておきます。

  1. 相手の問題ではなく共通の問題にする
  2. 主導権は相手にある
  3. 自分の気持ちだけを伝える
トリー
トリー

子どもの主体性を伸ばすために、3つのポイントを意識した行動や声掛けを大事にしてみよう!


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(参考)
01_経済産業省|社会人基礎力
02_あるスクール|主体性を育む教育と接し方|子どもの行動のプロセスを評価しよう
03_Direct Communication|アイメッセージとは?意味と使い方,ユーメッセージとの違い

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