はじめに

「東大生って、やっぱり特別な教育を受けていたの?」「うちの子はまだ小学生だけど、何を身につけさせておけばいいんだろう?」
そんな疑問を持つ親御さんは多いかもしれません。確かに、東大に進学する子どもたちは高い学力を持っていますが、それ以上に注目すべきは 「幼少期に育まれた日々の習慣や考え方」 にあるのです。
本記事では、東京大学出身者へのインタビューや教育関連の調査をもとに、小学生のうちに身につけていた力ベスト5を紹介します。ただ知識を詰め込むのではなく、将来伸びる子どもたちに共通する“土台”を、ぜひご家庭でも参考にしてみてください。

どういう風に関わるのがいいんだろう?
1.わからなくても「考え続ける力」

特徴
東大生に共通するのは、「すぐに答えが出なくても、考え続けることが苦にならない」姿勢です。これはいわゆる“思考力”とも呼ばれますが、単なる暗記や計算能力とは異なり、じっくり物事に向き合い、筋道を立てて考える力です。
家庭でのエピソード
例えば、東大生の親の中には、「子どもがすぐに答えを求めてきても、すぐに教えずに『自分で考えてごらん』と促していた」という方が少なくありません。
家庭でできる工夫
・クイズ形式の会話をする(「これってどうしてだと思う?」)
・図鑑や地図、パズルで“考える習慣”をつける
・ロボットプログラミングや探究型の習い事もおすすめ
2.読解力と語彙力

特徴
すべての教科に通じる基本が「言葉の力」。東大生の多くは、小学生のうちから読書量が豊富で、自分の考えを言葉で整理する力を鍛えていました。
家庭でのエピソード
「寝る前の読み聞かせを小学3年生まで続けた」「ニュースの話題を一緒に読んで会話した」という親の声も多数いました。
家庭でできる工夫
・毎日の読書タイムを決める
・親子で感想を伝え合う読書ノートを作る
・新聞の切り抜きから「なぜ?どう思う?」と会話にする
3.感情をコントロールする力(自己制御力)

特徴
テストで失敗しても、友達と意見が食い違っても、感情を爆発させずに気持ちを切り替えられる子は強いです。この「非認知能力」と呼ばれる力は、学力以上に社会的な成功や幸福感と関連していると多くの研究が指摘しています。
家庭でのエピソード
「イライラしたときの対処法を一緒に考えた」「感情を否定せず“その気持ちは自然だよ”と伝えていた」など、親の受け止め方がポイントになるようです。
家庭でできる工夫
・「〇〇でイライラしたんだね」と気持ちを言語化する
・家族会議やルール決めに子どもを参加させる
・負ける遊び(ボードゲームなど)で感情処理の練習をする
4.自分で決める力(主体性)

特徴
東大生は「親に言われたから」ではなく、自分の意思で勉強に向かっていた人が多いのも特徴です。これは、小さな選択の積み重ねが土台にあるからです。
家庭でのエピソード
「洋服や習い事、進路など、“自分で選ぶ”経験を意識的に与えていた」という親が多数いました。
家庭でできる工夫
・朝ごはんのメニューを決めさせる
・おこづかいの使い方を自分で考えさせる
・習い事も「やる・やらない」ではなく「どれがいい?」と選択させる
5.生活習慣の安定(体力と時間感覚)

特徴
生活リズムが整っていることは、実は学力向上にも直結します。脳の働きを最大化するには、十分な睡眠、適度な運動、食事などのバランスが不可欠です。
家庭でのエピソード
「毎朝6時半に起きて朝食をとる」「夜8時までに就寝する」など、幼少期からの生活リズムが一定していた子が多いようです。
家庭でできる工夫
・スマホやテレビを夜8時以降は禁止に
・朝は太陽光を浴びてリズムを作る
・“おはよう”と“おやすみ”を家族で声に出す
まとめ:今すぐできることから始めよう

「東大生のように育てるなんて無理…」と思われた方もいるかもしれませんが、大切なのは家庭でのちょっとした積み重ねです。
特別な塾や教材ではなく、日常の会話、選ばせる習慣、失敗を受け止める姿勢など、すべて家庭でできることばかりです。
「勉強しなさい」ではなく、「一緒に考えてみよう」「やってみたこと教えてね」と言える関係性が、子どもの未来の大きな支えになります。

「大切なのは“今すぐ東大を目指せ”じゃなくて、“将来自分で人生を選べる力”を育てること!毎日の習慣が、子どもの未来を形づくるんだね!」
参考文献
- 【生活習慣】東大生100人に聞いた 気になる!小学校時代のライフスタイルアンケート-チイコミ‐
- 小学生の子どもがいる親世代に聞いた「非認知能力に関する取り組み及び意識調査」『非認知能力』の認知度は約6割!-PR TIMES-
- 「生きる力」-文部科学省-

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