「自分の育児スタイルって他の親とどう違うのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?育児スタイルにはさまざまなタイプがあり、どれも子供の成長に影響を与えます。この記事では、あなたがどのペアレントに属するのかを診断できるように、代表的な育児スタイルを紹介し、その特徴を解説します。ぜひ、ご自身がどのタイプに近いのかを確認し、傾向について知っておきましょう!
育児スタイルってどんなタイプがあるのかな?
育児スタイルの8タイプ
育児スタイルは、子供の成長に大きな影響を与えます。それぞれのスタイルの違いを理解し、自分がどのタイプに近いのかを知ることで、自分の傾向を知り、プラスの側面やマイナスの側面を理解することで、育児に活かすことができます。ここでは、8つの代表的な〇〇ペアレントの育児スタイルを紹介します。
1. タイガーペアレント(Tiger Parent)
アメリカで出版された「タイガー・マザー(原題:Battle Hymn of the Tiger Mother)」の中で使われた言葉で、虎のように厳しく子育てをする親を意味しています。
例えば、”タイガー・マザー”の中では、子供に以下のようなルールを強いています。
- 友人宅でのお泊り禁止
- テレビ鑑賞、ゲームの禁止
- 自分で課外活動の内容を選ぶこと
- A未満の成績を取ること
- ピアノ・バイオリン以外の楽器演奏
といったような具合です。
どれも非常に厳しいルールで、子供にとってはストレスに感じてしまう恐れがありそうですね。書籍は、著者のエイミー・チェアも語っていますが、子育てのハウツー本ではなく、自虐的な回顧録であり、次女の反抗に打ちのめされたことをきっかけに書いたものであります。
タイガーペアレントの特徴:
- 厳しい規律と高い期待を持つ
- 子供の学業や活動に強く関与する
- 成績や成果を重視する
誤解されやすい点:
タイガーペアレントは厳格な親と誤解されがちですが、子供の成功を本当に願い、そのために努力を惜しまない姿勢を持っているとも言えます。
子どものことを考え、良い会社に行ってほしい。そのために良い大学に行ってほしい。そのために良い高校へ良い中学へ・・・そのためには良い成績を。。。と言った具合に、子供の将来を考えて親が思う正解を考えるあまりなってしまうものです。
2. フリーレンジペアレント(Free-Range Parent)
フリーレンジペアレントは、鶏の放し飼い(フリーレンジ)からきた言葉で、子供の自主性を育むために、親が子供へ干渉しない育児を指す言葉です。
近い言葉に、ノーレスキューペアレント(レスキューしない親)があります。子供からすると自由にできるという反面、他の人の親と比べて、自分の親は自分を大事にしてくれていないんだと感じてしまう恐れがあります。
特徴:
- 子供に自立心を養う機会を提供する
- 自由に探索させる
- 必要最低限の干渉にとどめる
誤解されやすい点:
フリーレンジペアレントは無関心な親(ネグレクト、育児放棄)と思われることがありますが、実際には子供の自立を促すために意識的に、子供への干渉を控えています。
3. スノープラウペアレント(Snowplow Parent)
スノープラウペアレントは、除雪車(スノープラウ)からきた言葉で、子供にとって危険だと思うものを、排除する親のことを指します。
子供が成長の過程で出会うべき困難をすべて排除してしまい、親が代行してしまうことで、子供の自主性や本来あるべきストレス耐性などの成長を阻害してしまう恐れがあります。
特徴:
- 子供の障害物となり得るものをできるだけ取り除く
- 子供が困難に直面することに我慢が出来ない
- 子供が障害に出会った際には、親が全て解決しようとする
誤解されやすい点:
スノープラウペアレントは過保護と思われがちですが、子供のストレスを減らすことを常に考えており、失敗をさせないようにする優しさから来ています。
4. アタッチメントペアレント(Attachment Parent)
アタッチメント(愛着)ペアレントは、子供との強い絆や結びつきを重視する育児スタイルを指します。このスタイルは、乳幼児期の母乳育児や身体的接触を多く取り入れ、子供に対する感情的な支援を惜しまないことが特徴です。親と子供の間の信頼関係を強化することで、子供の自立心を育てるとされています。しかし、過度な依存によっては、子供が自分で問題を解決する力を養う機会が少なくなる可能性もあります。
特徴:
- 子供との絆を重視する
- 育児中に身体的接触や感情的支援を多く行う
- 母乳育児や共寝を推奨する
誤解されやすい点:
アタッチメントペアレントは依存的な親と思われることがありますが、実際には子供との強い信頼関係を築きながら、自立心を育てることを目指しています。
5. ラウンジペアレント(Lawnmower Parent)
ラウンジペアレントは、芝刈り機(ラウンモア)のように子供の前に立ちはだかる障害を取り除く親を指します。この育児スタイルは、子供が困難や失敗を経験することなくスムーズに成長できるよう、親が事前に問題を解決してしまうことが特徴です。
子供が学校でのトラブルや課題に直面する前に親が介入し、問題を取り除くことで、子供が安心して生活できるようにします。しかし、ラウンジペアレントの過度な介入は、子供が自分で問題を解決する力や困難に立ち向かう能力を養う機会を奪うリスクもあります。親のサポートが適切にバランスを取られることが重要です。
特徴:
- 子供の前に立ちはだかる障害を取り除く
- 問題が発生する前に先回りして対処する
- 学校や活動の準備を全て整える
誤解されやすい点:
ラウンジペアレントは子供の成長を妨げていると見られがちですが、実際には子供の成功と安全を第一に考えています。
6. バルーンペアレント(Balloon Parent)
バルーンペアレントは、風船(バルーン)のように子供の自由な成長をサポートする親を指します。このスタイルは、子供の意思や選択を尊重し、規則や制約を最小限に抑えることを重視します。子供の個性や創造力を伸ばすために、自由な環境を提供しますが、規則や制約が少ないために、社会的なルールや自律性の欠如につながるリスクもあります。バルーンペアレントは、子供の自由な発想と自己決定力を尊重しながらも、必要な時には適切な指導を行うバランスが求められます。
特徴:
- 子供の自由な成長をサポートする
- 子供の意思や選択を尊重する
- 規則や制約を最低限に抑える
例え話: あなたは子供がやりたいことを自由にやらせ、どんな夢でも応援します。規則や制約は必要最低限にとどめます。
誤解されやすい点:
バルーンペアレントは無責任な育児スタイルと見られることがありますが、実際には子供の自由な発想と自己決定力を尊重しています。
7. ステルスヘリコプターペアレント(Stealth Helicopter Parent)
ステルスヘリコプターペアレントは、見えないところで子供を監視し、必要な時にだけ干渉する親を指します。このスタイルは、子供の自主性を尊重しながらも、常にサポートする準備があることが特徴です。親は子供の友達関係や学校での様子をこっそりと把握し、必要な時だけ介入します。ステルスヘリコプターペアレントは、子供の自立とサポートのバランスを取ることを目指していますが、過保護と見られることもあります。
特徴:
- 見えないところで子供を監視する
- 必要な時にだけ干渉する
- 子供の自主性を尊重しながらも、常にサポートする準備がある
誤解されやすい点:
ステルスヘリコプターペアレントは一見すると、子供の自主性を重要視しているようですが、実は答えが決まっており、子供にとっては常に見えない親の顔色を伺うことに繋がる場合もあります。
8. ヘリコプターペアレント(Helicopter Parent)
ヘリコプターペアレントは、ヘリコプターのように子供の全ての活動に関与し、細かい部分まで管理しサポートする親を指します。この育児スタイルは、子供の安全と成功を最優先に考え、子供の毎日のスケジュールを細かく管理し、全ての活動に付き添います。ヘリコプターペアレントは、子供の自主性を阻害していると見られがちですが、実際には子供の成功と安全を強く願っています。
特徴:
- 子供の全ての活動に関与する
- 細かい部分まで管理し、サポートする
- 子供の安全と成功を最優先に考える
誤解されやすい点:
ヘリコプターペアレントは過干渉で、子供の自主性を阻害していると見られがちですが、実際には子供の成功と安全を強く願っています。
まとめ
さまざまな育児スタイルがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。重要なのは、子供にとって最適なサポートを提供することです。自分の育児スタイルとしての傾向を理解し、子供の成長に役立つ方法を見つける助けとなれば幸いです。
今回の記事では、8つの育児スタイルを紹介しました。
みなさんに近い育児スタイルはあったでしょうか?
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