従順な子どもの危険性と育児の注意点:自主性を育むための方法

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2024年07月15日

従順な子どもって、本当に良いこと?

「うちの子は本当に素直で、何でも言うことを聞いてくれるんです」そんな言葉を耳にすることがあります。しかし、親の言うことに素直に従う、従順な子どもが必ずしも良い方向に育つわけではないことをご存知でしょうか?

この記事では、従順な子どもの危険性と、従順な子どもに育ててしまう”禁止令”の危険性について詳しく解説し、子どもの自主性や創造性を伸ばすための方法について考えてみます。

トリー
トリー

従順な子どもってだめなのかな?
言うことを聞いてくれるからいい子って思ってたけど違うの?

従順すぎる子どもが抱える3つのリスク

従順すぎて、もっとわがままを言ってくれてもいいのに。そんなことを思ったことがある人もいるのではないでしょうか。ここでは、従順すぎる子が抱えるリスクについてみていきます。

自己主張の欠如

従順すぎる子どもは、自分の意見や感情を抑えてしまいがちです。
これにより、自己主張ができず、将来的に他人に流されやすくなる可能性があります。
小さいときにはそれでよかったとしても、中学や高校と成長していくにつれて、自分の考えで進路を決めるタイミングがきたときに苦労するかもしれません。もちろん進路選択以外にも、学校や職場で自分の意見を言えないストレスや、自分の考えがわからなくなり、判断する力が失われる可能性などのリスクがあります。

問題解決能力の低下

常に親の指示に従って行動することで、自分で考えたり、問題を解決する能力が育ちにくくなります。
また、問題に出会ったときに、外に答えを求めてしまい、自分で考えること自体を諦めてしまう傾向があります。
また、従順な子はきちんと言われた通りに行動できるので、学校などの答えが用意されている勉強はできる場合が多いです。
しかし、変化の多いこの時代(VUCA時代)には、解のない問題に向き合うことが求められるため、社会に出てから自身の能力とそのギャップに苦労することになるでしょう。

自尊心の低下

親の指示に従うことで、子どもは自分の意見や感情が尊重されていないと感じ、自尊心が低下することがあります。
これが続くと、自己肯定感が低くなり、行動量が減り、心身だけでなく精神的な健康にも影響を与える可能性があります。

禁止令の危険性

禁止令とは、親が子どもに対して「○○してはいけない」と指示することを指します。
もちろん、安全や健康を守るためには必要な禁止令もありますが、過度に禁止令を出すことは、子どもの成長に悪影響を及ぼすことがあります。

具体的な禁止令の例

以下は、子どもの自主性を阻害する可能性のある禁止令の具体例です。

  • 「黙ってなさい!」
  • 「勝手に決めたらダメでしょ!」
  • 「間違えたらダメ!」
  • 「それは危ないからやめなさい!」

これらの言葉は、親の意図としては子どもを守りたい、正しい道に導きたいという気持ちから出てくるものですが、過度に使用すると子どもの成長に悪影響を及ぼすことがあります。

従順な子どもに育てないための3つのポイント

では、どのように子どもを育てることで、従順過ぎる子にならないのでしょう。
3つのポイントに沿って、ご紹介します。

自主性を尊重する

1つ目は、子どもの意見や感情を尊重し、自主性を育てることです。
具体的には、次のようなアプローチがあります。

質問を投げかける

子どもに「どう思う?」「どうしたい?」と質問し、自分の意見を述べる機会を与えましょう。
例えば、週末の予定を決める際に「今日は何をしたい?」と聞くことで、子どもが自分で考え、選択する力を養うことができます。
いきなり考えて決めることが難しければ、最初は選択肢を示すのも効果的です。ただ、選択肢以外のものも許容するようにしないと、与えられた状況からしか選んではいけないという思い込みに繋がってしまう危険性もあります。

小さな選択肢を与える

日常生活の中で、小さな選択肢を与えることも効果的です。例えば、「今日は青い服と赤い服、どちらを着たい?」といった具合に、子どもが自分で選ぶ習慣をつけることで、自主性を育むことができます。

自己主張を促す

2つ目は、”自己主張を促す”です。1つ目が主体性であり、子供の選択や考えをサポートするのに対し、自己主張では、子どもが自分の意見や感情を表現する機会を増やすことが大切です。

感情表現を認める

子どもが怒ったり悲しんだりしたとき、その感情を否定せず、「そう感じるのは自然なことだよ」と認めることで、自己表現の大切さを教えましょう。

また感情を出すことを許可し、その具体的な表現方法について、学ぶ機会を与えましょう。
例えば、悲しいという気持ちを出すとして、泣きわめきモノを投げるような表現方法だと大変です。
感情を理解し寄り添いながらも、「モノにあたったりして投げるとびっくりしちゃうな。」とこちらの思いを伝えてあげることも大切です。

試行錯誤を奨励する

3つ目は、”試行錯誤を奨励する”です。従順過ぎる子どもにさせないためにも、子供が自分で考え、試行錯誤する経験を積むことが重要です。

チャレンジ精神を養う

試行錯誤には、新しいことに挑戦する機会を提供することが効果的です。
ただ、新しいことにチャレンジさせるだけでなく、「失敗しても大丈夫だよ」とサポートすることで、子供にとって安心してチャレンジできる環境となります。

ロボットプログラミング教室の活用

習い事として、ロボットプログラミング教室を活用することも有効です。
ロボットプログラミング教室では、自分がどのようなロボットを作りたいかを考え、それを実際のモノとして表現する。その過程で、失敗があっても諦めずにやり抜く経験ができます。

まとめ:親としての心がけ

従順過ぎる子どもに育てないためには、親がどのように子どもと接するかが重要です。
行動を禁止する禁止令を過度に出さず、自主性や自己主張を尊重し、試行錯誤の機会を提供することで、子どもは自立心や適応力を身につけることができます。

トリー
トリー

3~4割の子供で反抗期がないという研究結果もでています。

もちろん反抗期がないからダメというわけではありませんが、従順過ぎるかな?と感じれば、自主性に意識を向けてみると良いかもしれませんね!

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参考文献


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