「新聞の切り抜きって、子どもの教育に役立つの?」そう疑問に感じている親御さんも多いのではないでしょうか。この記事では、新聞の切り抜きがどのように子どもの教育に役立つのか、具体的な価値や効果を詳しく紹介します。
前回記事にした”子供の可能性を広げる!小学生低学年向け趣味の見つけ方ガイド”にも通ずる有効なツールですので、新聞切り抜きをぜひ活用してください!

新聞ってもう時代遅れなの?
新聞の切り抜き 3つの有効性

まずは、新聞切り抜きの3つの有効性についてみていきましょう。
1.多様な情報源へのアクセス
新聞は日々の出来事や社会の動向を知るための重要な情報源です。新聞の切り抜きを通じて、子どもは幅広いトピックに触れることができます。これにより、世界の出来事や今まで触れてこなかった異なる視点に対する理解が深まります。
例えば、ある日新聞に載っていた「宇宙探査」の記事を切り抜き、それをもとに家族で話し合うことで、子どもは宇宙に対する興味を抱くかもしれません。ネット検索などは好きなものを調べるのに向いていますが、新聞には多様な情報が一様に並べられているので、その中で興味を引くものとの出会いがあるというのが、新聞切り抜きの1番の有効性です。
2.読解力と語彙力の向上
新聞の記事は通常、専門的な用語や複雑な構成で書かれています。もちろん最初は読みづらいかもしれませんが、これを継続して読むことで、子どもの読解力や語彙力が自然と向上します。
例えば、社会問題についての難しい記事を親子で一緒に読み、内容を話し合うことで、子どもは新しい単語や表現方法を学びます。また、話し合いを通じて、どのように表現すればより伝わるかを考えることができ、読解した内容を自分でまとめ直すというトレーニングにもなります。
3.自分で考える習慣
新聞には多様な意見が掲載されており、複数の新聞記事を読み比べることで、子どもは異なる視点を理解し、自分なりの意見を持つことができるようになります。これは自分で考える習慣を養う上で非常に重要です。
例えば、環境問題に関する異なる意見の記事を切り抜き、どちらの意見に賛成か、なぜそう思うのかを話し合うことで、子どもはただ与えられた答えを探すのではなく、自分で考え、自分なりの答えを導き出す力を身につけます。
新聞の切り抜きの始め方 3つのポイント

では、有効な新聞切り抜きをどのようにして、子供と一緒に始めればいいでしょうか。
子供にとっては文字ばかりの新聞は難しいと感じてしまうかもしれません。
ここでは、新聞切り抜きを始める方法として3つのポイントを紹介します。
1. 興味を引くトピックをスクラップブックにまとめる
いきなり新聞を見せて切り抜きしよう!と言っても、なかなか難しいかもしれません。まずは、子どもが興味を持ちそうなトピック(例えば、スポーツ、動物、科学、芸術など)を選び、子どもが関心を持つ分野の新聞記事を切り抜き、スクラップブックにまとめたものを見せましょう。
子供からすれば、自分の興味だけが詰まった世界に一つだけの特別な本だと感じることでしょう。これによって、子どもにスクラップ(切り抜きしてまとめる)がどういうものであり、どんなワクワクがあるかを伝えることができます。
2. 定期的な読書時間を設ける
毎週、特定の時間を設けて親子で新聞を読みます。これは親子のコミュニケーションを深めるだけでなく、日常的に新聞を読む習慣をつけることにもつながります。例えば、毎週土曜日の朝食後に一緒に新聞を読む時間を作ると、子どもは新聞を身近に感じるようになります。
マーカーペンを渡し、気になったところがあったら囲うなどしてもらうのもいいでしょう。新聞というただの紙だったものが、自分達だけの情報をまとめた資料へと変わることを体験できます。
3. 切り抜きを使ったプロジェクト発表会

新聞の切り抜きを使って、さまざまなプロジェクトを進めることができます。例えば、月ごとに特定のテーマを決め、そのテーマに関する記事を集めてポスターを作成するなど。これにより、子どもは情報を整理し、まとめる力を養います。また発表を通じて、家族でディスカッションする時間を設けます。これにより、子どもは自分の意見を表現する練習ができ、同時に他人の意見を尊重する姿勢も身につけます。
例えば、経済問題に関する記事を読み、「どのようにすれば貧困を減らせるか」について話し合うことで、子どもは社会問題に対する理解を深めることができます。
新聞の切り抜きに必要な道具

ここでは、新聞切り抜きを始めるにあたって、用意すると便利な道具をご紹介します。
道具は一例ですので、ぜひご家庭でスクラップに最適なアイテムを探してみてください。
- 新聞紙
切り抜く新聞そのものが重要です。子ども向けの新聞などが、漢字に読み仮名がふられており、最初は良いかもしれません。 - ノート
切り抜いた記事を貼るためのノートです。B5サイズだと、小学校で使うノートと同じなので、学校に持っていって自慢をするなどにも使えるかもしれません。
またA4ノートであれば、大きく記事をまとめたり、字を記入するのにはやりやすいかもしれません。 - ハサミ or カッター
新聞を切り抜くためのハサミやカッターです。特に小さなお子様が切り抜きを始める場合には、子供でも使いやすい小型のもので、安全なものを選びましょう。 - スティックのり
液体のりもいいですが、新聞は薄いため、スティックのりの方が扱いやすいでしょう。 - 筆記具
えんぴつだけでなく、マーカーペンやサインペンなど、色のあるものもおすすめです。3色マーカーなどを、特定のルールに従って色分けして活用するなどもおもしろいです。 - マスキングテープ
のりなどを使わずにマスキングテープで留めるのもいいでしょう。テープであれば多様な種類があるので、自分だけのスクラップを作るのには向いているかもしれません。
またマスキングテープであれば、剥がすこともできるので、のり付けよりも失敗しても修正できるという利点もあります。 - クリアファイル
切り抜いた記事をノートに貼る作業は時間もかかります。一時的な保管場所としてクリアファイルなどを用意しておくのも良いでしょう。また種類別に保管したいなどがある場合もありますので、いくつかのポケットがあるのもいいかもしれません。
新聞の切り抜きを教育に活用するためのポイント

子どもの興味を引き出す
新聞切り抜きのファーストステップとして、子どもが興味を持ちそうなトピックを見つけることが大切です。例えば、動物やスポーツに関する記事は、多くの子どもが興味を持ちやすいでしょう。
また、子どもが普段からどんなことに興味があるのかを、敏感に感じ取り、日頃新聞を見ながら、「あれ?これもしかしたら好きかな?」と思う記事に出会った場合には、積極的にシェアしていきましょう。
定期的な実践
新聞の切り抜きを活用するためには、定期的に実践することが重要です。
例えば、毎週日曜日の朝に新聞を読み、一緒に切り抜きを行う時間を設けるなど、習慣に取り入れると良いでしょう。定期的な実践を通じて、子どもは徐々に新聞を読む習慣を身につけることができます。
楽しさを重視する
学びは楽しいものであるべきです。新聞の切り抜きを通じて学ぶことを楽しい経験にするために、ゲーム感覚で取り組むことをお勧めします。
例えば、記事を読みながら「このニュースについてどう思う?」と質問したり、切り抜きを使ったクイズを作成したりすることで、子どもは楽しく学びながら知識を深めることができます。
まとめ
新聞の切り抜きは、子どもの教育において非常に有効なツールです。幅広いトピックに触れ、読解力や語彙力、自分で考える習慣を養うことができます。親子で一緒に新聞を読み、切り抜きを通じて学びの時間を楽しむことで、子どもはより多くの興味を持ち、自主的に学ぶ姿勢を育むことができるでしょう。
新聞の切り抜きを習慣化するためには、子どもの興味にアンテナを張ること、一緒に定期的に取り組む、そして楽しさを重視することが重要です。新聞の切り抜きを活用して、子どもの成長をサポートしていきましょう。

みんなはどんな新聞を読んでいるのかな?
1つだけでなく複数の新聞をとると違いもあって、新しい発見につながるかも!
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参考文献

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