子供の「見て見て!」がしんどいときの対処法
はじめに
子供は何か新しいことを発見したり、成し遂げたりすると、「見て見て!」と親に見せたがります。
この行動は、子供が自分の成果を認めてほしい、自分を見てほしいという強い欲求から来ています。
しかし、親にとっては、忙しいときや疲れているときに何度も「見て見て!」と言われると、ストレスを感じてしまうことがあります。
本記事では、子供の「見て見て!」に対する効果的な対処法を詳しく解説します。
毎日「ママ見て!パパ見て!!」と言われていると
しんどく感じてしまう日も・・・。何かいい方法はないのかな?
子供の「見て見て!」の心理
子供が「見て見て!」と言うのは、自分の存在を認めてほしい、親からの関心を得たいという強い欲求の表れです。また見てもらいたいの他にも、今から滑り台を滑るから見ててね!などのように、自分の安全をきちんと確認していてほしいという、安全への欲求でもあります。
子供は、「見て見て!」攻撃によって、親に見てもらい認めてもらえたと感じることで、自己肯定感や自信を培います。
千葉大学教育学部附属小学校元教諭の松尾英明氏によると、子どもの見て見てアピールの理由として、ひとつは「承認の欲求」、もう一つは「安全の欲求」を挙げています
見て見て攻撃の根底にあるのは – こどもまなびラボ –
しかし、頻繁に「見て!見て!」という、要求を満たすのは親にとって負担となることがあります。
「後で!」や「うるさい!」はなぜダメなのか
あまりにもしつこいときに言ってしまいがちな言葉として、「後でね!」「いまはだめ!」「静かにして!」などがありますが、それらは基本的にはNGな対応です。
1. 子供の感情を否定することになる
「後で!」や「うるさい!」と言うと、子供の感情や行動を否定することになります。
これにより、子供は自分よりも大事なものが他にあるんだと感じ、親に無視される寂しさや、理解してくれないことへの無力感など、自己肯定感の低下につながる恐れがあります。
2. コミュニケーションの断絶
より深刻な影響としては、親子のコミュニケーションの断絶に繋がる可能性があります。
何回言っても、見てもらえない子どもが思ってしまうと、子供は自分の気持ちを親に伝えられなくなってしまいます。このように厳しい言葉や、遠ざけるような言葉を使っていると、親子の信頼関係を揺らがせる恐れがあります。
効果的な対処法
では、つい「見てみて!」と何度も言われてイラっとしてっしまったときに、どのような対処をすればいいのでしょうか。
もちろんイライラしないのが1番ではありますが、親も人間です。タイミングや状況によってついイラっとしてしまうことは仕方がないことでしょう。
1. 待ち時間を伝える
忙しいときには、すぐに対応できないことを子供に理解してもらうことが重要です。
ただし、「後で!」だけではなく、具体的な待ち時間もセットにして、伝えることがポイントです。
例えば
「今はちょっと忙しいから、あと10分経ったら必ず見に行くから待っててね。」
このように具体的な時間を伝えることで、子供は待つことができるようになります。
また、きちんと親が約束通り、時間を守ることで、子供から親への信頼も深まります。
2. 待ってくれたことへの感謝を伝える
また、待ってくれた子供に対して感謝の気持ちを伝えることは非常に重要です。
これにより、子供は自分がきちんと待つことができたという行動が評価され、尊重されていると感じます。
例えば
「待っててくれてありがとう!おかげでお仕事が終わったよ。さあ、見せてくれるかな?」
このように感謝の言葉を添えることで、子供は自分の行動が肯定され、さらに待つことの大切さを学ぶことができます。
こういった経験を通じて、自分の都合ばかりではなく、きちんと相手のことも考えた行動をすることで、自分も相手も嬉しい体験が生まれることを知ることができます。
3. 理由を添えて対等に伝える
子供が相手でも一人の人間として、対等に接することが大切です。理由を添えて伝えることで、子供は納得しやすくなります。
例えば
「今はお料理をしているから、手が離せないよ。でも、これが終わったらすぐに見に行くね。」
このように理由を具体的に伝えることで、子供は親の状況を理解しやすくなります。
また、対等な関係を築くことができると、自分が一人の人間として大事に扱われていると感じ、親への信頼感が増します。
まとめ
子供の「見て見て!」に対する対処法として、
- 待ち時間を具体的に伝えること
- 待ってくれたことに対する感謝を伝えること
- 理由を添えて対等に接すること
の3つを紹介しました。
子育てや忙しい毎日の中で、時には「見て見て!」がしんどく感じることもあります。
しかし、子供の気持ちを理解し、適切に対応することで、親子の絆はより深まります。少しの工夫で、子供も親もお互いに満足できるコミュニケーションを築くことができます。
忙しい中でも、子供の気持ちを大切にし、しっかりと信頼関係を構築していきましょう。
「見て見て!」って、子供が一番うれしい瞬間なんだよね!
だから、ちゃんとお父さんやお母さんに”いま”見てもらいたいんだよね。
そういう気持ちも知っておくことで、みんなが優しい気持ちになれるといいな。
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