はじめに
7月25日は「世界溺水防止デー」です。
この日は、溺水による事故を防ぐために、多くの人々がその危険性と予防策について学び、共有する日として2021年に国際連合がWorld Drowning Prevention Day 世界溺水防止デーとして宣言しました。
特に夏の時期は水辺でのアクティビティが増え、子供たちが溺水事故に遭うリスクも高まります。
本記事では、親子で事前に学んでおくべき溺水防止のポイントについて詳しく解説します。
夏は暑くなってプールや川、海に行く機会も増えるから、事前にどんなことを知っておくべきなのか、一緒に見ていこう!
溺水事故の現状と重要性
溺水は世界中で多くの命を奪う重大な事故です。世界保健機関(WHO)の報告によれば、毎年約23万人が溺水により命を落としています。
溺水は不測の事故による、世界で第 3 位の原因で、傷害に起因する死亡全体の 7 % を占めます。
溺水 – 公益社団法人日本WHO協会 –
溺水事故の多くが子供であり、特に5歳未満の子供たちが最もリスクが高いとされています。
日本でも毎年多くの子供が溺水事故に遭っており、その多くが防げた可能性があります。
水辺での事故を防ぐための基本ルール
1. 常に目を離さない
親は子供が水辺で遊んでいる間、決して目を離してはいけません。
数秒の間でも事故は起こり得るため、子供が安全に遊べるよう常に監視することが重要です。
特に、スマホを見ていたら子供を見失った。テントを張っていたら子供がいなくなっていたなど、ちょっと目を離したことで、事故につながったというケースが多いようです。
2024年の世界溺水防止デーのスローガンは、”その数秒で命は救える”です。
ぜひ、”その数秒”が起きてしまわないよう、目を離さないように注意しましょう!
2. 救命具の使用
浮き輪やライフジャケットなどの救命具を使用することは、溺水事故を防ぐための基本的な対策です。特に泳ぎが得意でない子供には、子供が嫌がったとしても、命を守るために、必ず着用させるようにしましょう。
また、何かあった時のために、子供用だけでなく、大人用のライフジャケットなども用意しておくとより安心です。
3. 泳ぎの技術を教える
泳ぐことができるようになることは、溺水事故を防ぐための重要なスキルです。
地元のスイミングスクールに通わせたり、親が基本的な泳ぎ方を教えたりすることが効果的です。また、プールでは泳げても、川や海などの流れがあるところでは、難しいこともあるので、きちんと子どもに伝えておきましょう。うちの子は、泳ぐのがうまいから大丈夫と、油断していると思わぬ事故につながるかもしれません。
実践的な対策
1. 水辺での遊びのルールを決める
水辺で遊ぶ際のルールを事前に決めておくことは非常に重要です。
例えば、
・「水深の深い場所には行かない」
・「一人で水に入らない」
・「大人の近くで遊ぶ」
といったルールを子供と一緒に話し合って決め、理由も添えて伝えておきましょう。
2. 緊急時の対処法を学ぶ
溺水事故が発生した場合の対処法を学ぶことも重要です。
例えば、心肺蘇生法(CPR)を習得しておくと、緊急時に迅速な対応が可能になります。地元の消防署などで行われる救急救命講習会は無料で参加できるので、ぜひ家族全員で参加し、学んでおきましょう。
3. 安全な遊び場を選ぶ
水辺で遊ぶ際は、安全性が確認された場所を選ぶことが重要です。
監視員がいるプールや、波が穏やかなビーチなど、事故のリスクが低い場所で遊ぶようにしましょう。
また、川辺などで遊ぶ場合には、どこまでの範囲で遊ぶのかを確認しておくことも大切です。
それ以外にも、全員で遊ぶのではなく、大人の内一人は、外から見ておくなどのルールを設けておくと、何かの異変があった際にすぐに気付くことができるでしょう。
親子での事前学習
1. 溺水防止の知識を共有する
子供に溺水防止の知識を教える際は、理解しやすい言葉を使い、具体的な例を交えて説明しましょう。絵本やアニメーションを使って学ぶと、子供たちがより興味を持って学ぶことができます。
溺水に関して学ぶWebサイトとして、水辺の安全について学べるオンラインサイト「e-Lifesaving」というサイトがあります。
溺水事故を様々な知識やスキルを、eラーニング形式で学ぶことができるので、子供も大人も一緒に学べます。
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/
2. シミュレーションを行う
溺水事故を防ぐためには、事前にシミュレーションを行うことが効果的です。
例えば、「もし友達が溺れていたらどうする?」といったシナリオを設定し、どのような行動をするべきかを、親子で一緒に考え話し合います。
この話し合いを通じて、溺水事故についての理解を深め、もし何かあった場合の行動する練習をしましょう。
3. 定期的な復習
一度学んだ知識を忘れないように、定期的に復習することも重要です。
世界溺水防止デーなどをきっかけにしてもらっても良いかもしれませんし、水辺に行く前に、家族全員で必ず復習する時間を設けるなど、家族の中での決まりを作ると良いでしょう。
まとめ
7月25日の世界溺水防止デーをきっかけに、親子で溺水防止についてぜひ学んでみましょう!
子供の安全を守るためには、知識と準備が欠かせません。溺水事故は予防可能な事故であり、基本的なルールの確認や実践的な対策を講じることで、子供たちが安全に水辺での遊びを楽しむことができます。
こういった機会に安全への意識や、緊急時の対応について考えることは、子供にとっても新しい視点を学ぶチャンスでもあります。ぜひ親子で協力し合い、楽しい夏の思い出を作ってください。
みんなで楽しく遊ぶためにも、安全第一!一緒に学んで、安全な夏を過ごそうね!
参考文献
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