はじめに
「最近、急に子供が言うことを聞いてくれなくなった…」「言い返してくることが増えた気がする…」そんなふうに感じることはありませんか?それはもしかしたら、「小1反抗期」が関係しているかもしれません。
「反抗期」と聞くと、思春期を思い浮かべる親御さんも多いですが、実は小学校1年生頃にも「中間反抗期」と呼ばれる時期があります。これは子供が自分の意志を持ち始め、自己主張を強める重要な成長過程の一部です。
この記事では、小1反抗期の特徴や子供がどのような変化を経験しているのか、そして親としてどのように対応すべきかを5つのポイントにまとめて解説します。
親にとっては大変な時期かもしれませんが、子供の成長を支えるために重要なポイントを理解し、適切な対応をしていきましょう。

小1反抗期?
どういう風に関わるのがいいんだろう?
小1反抗期とは?

小1反抗期(中間反抗期)とは、小学校1年生(7歳)頃に多くの子供が経験する、一時的な反抗的な態度や行動を指します。幼稚園や保育園を卒業して小学生になることで、新しい環境やルールに適応しようとする過程で、子供たちは自分の意志を強く持つようになります。
特に、家庭内では「言うことを聞かない」 「何かと反発してくる」 「急に泣いたり怒ったりする」といった行動が見られることが多く、親としては戸惑うこともあるでしょう。
小1反抗期の3つの特徴
- 自己主張が強くなる
小1反抗期の大きな特徴は、自己主張が強くなることです。子供は自分の考えを持ち始め、それを周りに伝えようとします。しかし、まだ自分の気持ちをうまく言葉で表現できないため、親の指示や提案に対して「嫌だ」「なんで?」と言い返すことが増えます。 - 親に対しての反抗的な態度
自立心の芽生えにより、親の言うことに対して、「やだ!」「自分で決めたい!」など、反抗的な態度が増えることがあります。この反抗は、子供が自分で決めようとしている証拠です。 - 感情のコントロールが難しい
これまで言われたことをしていたのが、自分で決めたい!自分で考えるようになり、これまで感じなかったことを感じる機会が増えます。まだまだ自分の感情をコントロールするのが難しく、些細なことで泣きわめいたり、怒ったりすることがあります。これは、学校や新しい環境でストレスを感じていることが原因の場合もあります。
なぜ小1反抗期が起こるのか?

自立心の芽生え
小1反抗期は、子供が自分の世界を広げていく中で、自立心が芽生える時期です。
これまでは親に頼ることが多かった子供も、小学校に入学することで、初めて自分で考えたり、行動したりすることが求められます。その結果、「自分で決めたい」という気持ちが強くなり、親の言うことに反発するようになります。
環境の変化への適応
小学校に入ると、子供は家庭とは異なる環境で新しいルールや人間関係に直面します。
友達と遊ぶことが増え、先生の指導に従う場面が増えるため、これまでの「自分だけの世界」から「集団の中での自分」へと変化していくことになります。この環境の変化を通じて、社会性が育まれるとも言われていますが、この環境の変化がストレスや不安を引き起こし、その結果、親に対して反抗的な態度を取ることがあるのです。
自己肯定感の確立
子供は小1反抗期(中間反抗期)の時期に「自分がどういう人間なのか」を理解し、確立していく過程にあります。そのため、「自分の意志が尊重されているかどうか」を強く感じる時期でもあります。
これまで同様、親の言うことを聞くだけや、やることを何でも指示されると、自己肯定感が低くなり、自分の意志を無視されていると感じてしまいます。
親が取るべき対応

小1反抗期に直面したとき、親としてどのように対応するべきなのでしょうか。
ここでは、親が意識して取るべき行動や、効果的なアプローチを5つご紹介します。
1. 子供の意志を確認する
小1反抗期は、子供が自分の意志を主張し始める大切な時期です。
親としては、子供が何を考えているのか、どんな気持ちで反抗しているのかを理解しようとする姿勢が必要です。無理に「親の言うことを聞かせよう」とするのではなく、まずは子供の意志を確認しましょう。
例:
「今、どうしたいの?」と子供に意見を尋ね、「自分でやりたい」と言った場合には、少し見守ってあげる余裕を持ちましょう。
2. 感情を受け止め、共感する
子供が反抗的な態度を見せた時、親としてはすぐに「それはダメ!」と言いたくなることもあるかもしれません。しかし、まずは子供の感情に寄り添い、「そう感じたんだね」「それは嫌だったんだね」と共感の言葉をかけてあげましょう。ついつい、そうじゃないでしょ!とこちらの正しさや正解を押し付けるのではなく、あくまで子の感情に寄り添うことが重要です。
その結果、子供は自分の気持ちを理解してもらえたと感じ、少しずつ気持ちを落ち着けることができます。
例:
「何か嫌なことがあったんだね。教えてくれてありがとう。もう少し話を聞かせてくれる?」といったように、共感しながら話を聞くことが大切です。
3. 選択肢を与える
小1反抗期の子供にとって、自分で何かを決めることは非常に重要です。
親がすべてを決めてしまうと、子供は自己主張する機会を失い、反抗的な態度がエスカレートしてしまうことがあります。そこで、親は子供に小さな選択肢を与え、子供が自分で選ぶ経験を積ませることが効果的です。
例:
「今日の宿題は、算数から始める?それとも国語からやる?」といった形で、どちらか選べるようにしましょう。子供は自分で決めたという満足感を得られます。
4. ルールを明確に伝える
反抗期の子供に対しては、家庭内のルールを明確に伝えることが大切です。あまりにも厳しすぎるルールや曖昧なルールでは、子供が反抗的になる原因にもなります。ルールを守らなければならない理由をしっかりと説明し、子供に納得してもらうことが重要です。
例:
「夜9時までには寝ることになっているのは、明日の学校で元気に過ごせるようにするためだよ」と、ルールの意味を伝えながら話しましょう。
5. 親は感情的にならない
子供が感情的になる場面では、親自身もつい感情的になってしまいがちです。
しかし、子供の前で親が感情を爆発させると、かえって子供は心を閉ざしてしまいます。冷静に子供の話を聞き、穏やかに接することを心がけましょう。感情的になる前に、一呼吸おいて、落ち着いて対処することが大切です。
まとめ
小1反抗期は、子供の成長にとって非常に重要な時期です。この時期に子供が自分の意志を持ち、自己主張をするのは健全な成長の一環であり、親としてはその過程をサポートすることが求められます。
ポイントとして、
①子供の意思を確認する
②感情に共感する
③選択肢を与える
④ルールを明確に伝える
⑤親は感情的にならない
を大事にしながら、親子の信頼関係を深め、小1反抗期を乗り越えていきましょう。

反抗期って、親子関係が悪くなるって思いがちだけど、実は子どもの成長の証なんだね!
見守りつつ、一緒に乗り越えよう!
参考文献
- 小1反抗期ってなに!?小1の”なまいき”な言動を認知心理学の視点から読み解く -CONOBAS-
- 反抗期「小学生から」6割 -西日本新聞-
- 中間反抗期とは?接し方や声掛けのコツは? – Benesse –

人と繋がる新しい学びの場所を届けたい
世界へ羽ばたく人財を届けるために、ロボライズはオンラインで学ぶ少人数制体験型ロボット・プログラミング教室 Probird(プロバード)を開講いたしました。
学ぶことが好きになる!好きなことに夢中になって取り組む!体験から腹の底から理解できる!そんな講座をお届けいたします。
是非一度体験教室にご参加ください。